規格外のドライトマトを使った商品3種類の販売が10月10日、ホテル「OMO5熊本」(熊本市中央区手取本町)で始まった。
同社は「もったいないにさようなら、人と地球にやさしいものを売買しよう」をコンセプトに「MOTTAINAIBUY(もったいないバイ) 熊本プロジェクト」を展開。第1弾ではドライトマトを使った商品を販売する。連携したのは、九州産の乾燥野菜製造・販売を行う「HOSHIKO Links(ホシコリンクス)」(西区春日7)。同社は、規格外のトマトを新しい形にする「くまもとトマトロジープロジェクト」を2018(平成30)年にスタートしており、今回販売する商品には5年間で集まった約2トン100万個の規格外トマトを使う。
販売するのは3種類で、ドライトマトのほか熊本県産7種の乾燥野菜と10種以上のスパイスを使う「はちべえトマトのキーマカレー」(600円)、「CAFE & BAR Neu(ノイ)」(中央区南坪井町)とコラボして作ったドライトマトを赤酒などで煮込んでクッキーに挟んだ「くまもとトマトのバターサンド」(360円)、「Ladybug(レディーバグ)」(高森町)とコラボして作った「くまもとトマトせっけん」(1,430円)。
同館で9日に開かれた説明会・試食会の冒頭で、OMO5熊本の幾竹優士総支配人は「さまざまな人の協力があり、熊本の魅力が詰まった素晴らしい商品ができた。主に宿泊客などたくさんの人に商品を知ってもらいたい」とあいさつ。ホシコリンクスの冨永詩織常務が、手軽さや長期保存ができる乾燥野菜の需要の高まり、同プロジェクトへの思い、近隣の企業と一緒に取り組む大切さについて説明した。バターサンドと一口サイズのキーマカレーを試食した人は「トマトの味わいがしっかりとしていておいしい。カレーの辛さとトマトの酸味のバランスもいいので飽きが来ないのでは。友人にも紹介したい」と話していた。
冨永常務は「同プロジェクトは、見た目が不ぞろいだったり完熟してたりして味や品質には問題がないものの市場には出せない野菜を使っている。規格外野菜を有効活用することで、新たな価値を持たせ、新たな市場を作っていく。2つプロジェクトが重なり生まれた商品を使ってもらうことで、フードロスにつながることも知ってもらえたら」と期待を込める。
販売時間は7時~22時。