「くまもと花博」が10月19日、熊本市内の3エリアを会場に始まった。
2022年3月開催の「第38回全国都市緑化くまもとフェア」を継承するイベントとして、昨年10月に初開催した同イベント。今年で2回目。「花畑広場・中心市街地」「水前寺江津湖公園」「雁回山」の3エリアで、フラワーアートの展示・体験会、間伐材やロスフラワーを活用するワークショップ、ツリークライミングやハイキングなど木と触れ合う木育活動のほか、木工製品などを通して、熊本の花や自然の魅力を発信する。
イベントが始まったのに合わせ、20日には熊本城ホール(熊本市中央区桜町)展示ホールで「くまもと花博オープニングイベント」を開催した。当日は、デンマーク生まれのフラワーアーティストで「フラワーアンバサダー」のニコライ・バーグマンさんが、ブーケやフラワーアレンジメントなど3作品を制作するライブパフォーマンスを披露。約200人の観客が集まった。
ステージに上がったバーグマンさんが、県産のバラなどを1本ずつ手に取り、形を整えて作品を制作。花にまつわるさまざまな話をしながらパフォーマンスを行うと、観客はうなずいたり、写真を撮ったりしていた。作品が完成すると大きな拍手が湧いた。観客の中から選ばれた3人に、制作したブーケをプレゼントするサプライズも。ニコライさんがブーケを手渡すと、当選者は信じられない様子で、満面の笑みを見せ喜んでいた。
バーグマンさんは「今回は動きと秋を感じる作品にしたが、最後にどんなグリーン(葉)を使うかで、作品の印象が変わる。3つの作品でその違いを感じてもらえたのでは。どの花や器を使うかも大事だが、誰に渡す物なのかなどのシチュエーションに合わせて作ることも大事。季節感を楽しみながら、花を飾る習慣を持ってもらえれば」と呼びかける。
11月17日まで。