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熊本城ホールで「防災シンポジウム」 地域防災力強化テーマに

跡見学園女子大学の鍵屋教授の基調講演

跡見学園女子大学の鍵屋教授の基調講演

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 「地域防災力充実強化大会 in 熊本」が2月8日、熊本城ホール(熊本市中央区桜町)で開催された。主催は総務省消防庁、熊本県、熊本市、一般社団法人熊本県消防協会、吉本興業。

当日の様子

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 地域住民一人一人が防災について理解を深め、防災力向上を図るのが狙い。ステージエリアと展示エリアを設け、消防団員、自主防災クラブ、町内自治会、行政職員、一般の方などが参加した。

 ステージは3部で構成。冒頭で、木村敬熊本県知事が「消防団や防災に携わる人と地域住民が理解を深め、さまざまな情報を共有することで、防災意識を高めていければ」とあいさつした。

 1部は、「災害を共に乗り越える地域の力~近年の災害に学ぶ~」をテーマに、跡見学園女子大学の鍵屋一教授が講演。秋田県男鹿地方の伝統行事「ナマハゲ」を例に、平時の「ご近所情報」を知る活動の重要性などを伝えた。

 2部は事例発表。熊本大学病院災害医療研究センターセンター長の笠岡俊志さん、益城町消防団団長の新宅竜治さん、球磨村渡小川班自主防災会会長の小川豊明さん、大和酒造元代表社員の下田文仁さん、熊本県地域婦人会連絡協議会会長の荒木ミドリさんが、それぞれの取り組みを紹介した。

 3部は、「共助による災害の備えと災害を経験して変わった私たちの防災」をテーマに、意見発表・意見交換を行った。パネリストは、熊本市消防局北消防署の小森博文さん、熊本市消防団団長の中口優さん、益城町立飯野小学校の校長を経験した柴田敏廣博さん、障害者支援施設「愛隣館」総合施設長の三浦貴子さん、熊本県社会福祉協議会地域福祉部長の川口和博さん、NPO法人ソナエトコ理事の高智穂さくらさんの6人。アドバイザーを鍵屋教授が務めた。

 そのほか、ステージ部門の合間にお笑い芸人のガリットチュウさんやかけおちさんなどが出演。クイズ企画「よしもと芸人と学ぼう! 防災クイズ」などで会場を盛り上げた。

 展示エリアでは、防災用品の紹介や、消防団の活動を紹介するパネル展示コーナー、ARを使ったバーチャル災害体験コーナー、輪投げなどが楽しめる今田消防団コーナーを展開。子どもから大人まで、さまざまな世代が各コーナーを楽しんでいた。

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