
全国一斉乾杯イベント「水辺で乾杯2025」が7月7日の19時(午後7時)7分、明午橋下流右岸の広場(熊本市中央区南千反畑町)で行われた。
新しい水辺の活用の可能性を切り開くための官民協働プロジェクト「ミズベリング」の一環として、7月7日に全国の水辺で行われる同イベント。今年は全国241カ所で開催された。
熊本・白川では、熊本河川国道事務所が中心となり、「緑の区間利活用推進協議会」の関係者や工事関係者、行政職員、一般参加者ら約40人が集まり、白川を前に乾杯した。
市街地に近く、堤防のない約600メートルの「緑の区間」(大甲橋~明午橋)は、1986(昭和61)年に水害リスクの高さから改修計画が発表され、住民や専門家の意見を反映しながら整備が進められ、今年3月に全工事が完了した。現在、整備された同区間では、水辺の空間を活用したマルシェイベント「白川夜市」などが行われており、安全性と利便性を両立した活用の動きが広がっている。
「白川夜市」を主催するまちづくり会社「Shirakawa Banks(シラカワバンクス)」理事の河野恭一郎さんは、「水辺で乾杯する一体感が心地よく、楽しい時間になった。整備が進んだことで景観も良くなり、今後もこの空間で新たな企画を展開していきたい」と話す。
熊本河川国道事務所工務第一課の安東謙治課長は「左岸側では白川夜市などの取り組みが進んでいるが、右岸側はまだ活用が少ない。今後は地域や民間と連携しながら、右岸の利活用についても模索していきたい」と意気込む。