
小学生を対象とした「世界一受けたい歯の授業」が8月24日、「熊本歯科衛生士専門学校」(熊本市中央区坪井2)で開催された。主催は熊本県医師会。
「歯のことや歯の治療について学び、歯科お仕事体験をしよう」をテーマに開催。治療器具や最新のデジタル機器を使った歯科医療の体験を通して、口腔(こうくう)に対する健康意識を高めることを目的に企画した。2回目となる今回は、抽選で選ばれた市内の小学5・6年生17人が参加した。
参加者は、歯や口に関する授業を受け、クイズ大会に挑戦。その後、正しい歯磨きの仕方を学び、歯の模型を使って歯垢(しこう)や歯石を機械で落とす体験を行った。虫歯を削った部分に詰め物を詰め光で固めるCR充填(じゅうてん)体験、デジタル機器を使った口腔内カメラ体験も行った。児童らは初めての経験に戸惑う姿を見せながらも熱心に取り組み、熊本県歯科医師会副会長の大林裕明さんから修了証を受け取った。
参加した児童は「虫歯の治療をしたり、歯を磨いたりするのが楽しかった」「普段は治療される側だが、治療する側が体験できてよかった」「治療するための機器を間近で見られて貴重な体験になった」などの声が上がった。
大林さんは「歯医者や歯科衛生士がどんな仕事をしているか学んでもらえたと思う。今回の体験を通じ、少しでも歯科医療に興味を持ってもらえれば」と期待を込める。