
「中央区健康まちづくりワークショップ」が9月2日、ウェルパルくまもと(熊本市中央区大江5)で開催された。主催は熊本市中央区保健こども課。
同区では「健康まちづくり」の一環として強化している若い世代に向けた健康情報発信の参考に学生の意見を採り入れる場として企画した。県内外から大学生8人が参加した。
中央区の保健師から熊本市の健康課題や取り組みについて講義を受けた8人は全国の自治体が作成した5枚の「野菜を食べる」啓発チラシから1枚を選び、「シンプルで見やすい」「野菜350グラムが目を引いた」など選んだ理由を他の参加者に伝えた。自分がさまざまな情報を得る際に利用するツールを聞くと、多くが「インスタグラムやTikTok、ユーチューブなどのSNS」と答えた。SNSの利用頻度や特徴についても意見を交わした。
グループワークでは2班に分かれ、高校生から20代に健康情報が効果的に届く発信方法について議論。SNSを活用した動画のテーマに「おじさんが健康になってみた」「今の若い世代がやばい」などを提し。動画を制作する工夫として「ダンスを採り入れると若者に見てもらいやすい」「高校生の会話を盛り込むと親近感が出る」「なるべく文字を少なくする」「夜に投稿すると効果的」などの意見も出された。
熊本学園大学2年の潮崎小百合さんは「健康への関心があり参加した。今回は若い世代を対象とした意見交換で新しい視点が得られ、勉強になった」と話す。
中央区保健こども課の奥村和美さんは「学生から柔軟な発想を聞くことができ参考になった。今後の取り組みに生かしていきたい」と意気込む。