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熊本・Denkikanで「八月の山」上映 菊池市を舞台に

来場を呼びかける上村さん

来場を呼びかける上村さん

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 菊池市を舞台にした自主製作映画「八月の山」が11月29日・30日、映画館「Denkikan」(熊本市中央区新市街)で上映される。

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 全編モノクロ、せりふなしの40分作品。物語は、菊池市の山あいの集落で暮らす女子高生の主人公・暢が恋人と「この世界ではない世界」を求め湖に身を投じる場面から始まる。暢だけが生き残り、その後集落を離れて都会で10年を過ごすが、再び地元に戻り、自然や地域の人々との交流を通して自身の魂を回復させていく過程を描く。

 原案・製作総指揮を務めたのは、菊池市出身で劇団「ゼーロンの会」主宰の上村清彦さん。上村さんは「苦しみの中で閉ざされていく心の風景と、その心を抱き留める故郷の山河。その2つの風景が震えるような瞬間の連続で紡がれていく作品になった」と話す。

 監督は鹿児島県出身の内山翔太さん。大学生の頃から映画現場で働き、2022年、25歳の時に短編で初の撮影監督を務めた若手で、今回の作品では絵(画面)の力だけで伝える作品作りに挑んだという。出演は暢役の吉永遥香さん、大野栞莉さんをはじめ「ゼーロンの会」の俳優陣が務める。

 上村さんは「物語説明のための映画ではなく、映像そのものの力で何かを届ける作品。沈黙の豊饒さ、モノクロ映像の深さを、劇場という空間で体感してほしい」と来場を呼びかける。

 上映時間は、29日=18時~18時40分、30日=11時~11時40分。料金は2,000円。

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