親子で防災を学ぶイベント「防災SCHOOL(スクール)」が12月7日、熊本県防災センター(熊本市中央区水前寺6)で開催された。主催は熊本県危機管理防災課。
防災を身近に感じ、家庭での備えにつなげてもらうことを目的に企画。当日は小学2年~5年生の児童と保護者、計23人が参加した。
講師を務めたのは、熊本大学で防災活動に取り組む学生グループ「熊助組(くますけぐみ)」。参加者は子どもの班と保護者の班に分かれ、防災をテーマにしたカードゲームや、ペットボトルを使った液状化現象の体験などに取り組んだ。
「防災カードゲーム」では、防災グッズなどが描かれた約50種類のカードを用意。防災リュックを作ることを想定し、参加者が必要だと思うグッズを選んだ。集めたカードを見ながら、熊助組の学生と参加者が「なぜそのカードを選んだのか」「他に必要なものはないか」などについて意見を交わし、「災害の備えチェックリスト」を使って振り返りを行った。
液状化現象の体験では、地震時に地面が液体のように変化する仕組みについて講義を行った後、ペットボトルに水と砂を入れ、重りとして画びょうを底に刺した入れて実験。振動を与えると砂が液状化し、表面にあった重りが沈んだり、砂の下にあった水が噴き上がったりする様子を観察した。参加者からは驚きの声が上がった。
最後に参加者は、プロジェクションマッピングを活用した展示を鑑賞し、防災クイズに答えながら進む「デジタルぼうさいクイズツアー」も体験した。
参加した5年の田中遥都君は「災害時に慌てないためには、事前に知っておくことが大切だと思い参加した。液状化現象の体験は初めてで、楽しく学ぶことができた」と話していた。