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熊本・城野印刷所が県に就職活動ガイドブック贈呈 県内企業の魅力を発信

贈呈式参加者全員が冊子を持って記念撮影する様子

贈呈式参加者全員が冊子を持って記念撮影する様子

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 城野印刷所(益城町広崎)が12月22日、同社が製作した就職活動ガイドブック「ハピワク熊本」を熊本県に贈呈した。

当日の様子

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 熊本県では、高校卒業後の県外進学や県外就職の増加、中小企業を中心とした人材確保の難しさが課題となっている。一方で、県によると高校生からは「地元企業がよく分からない」「職業イメージが持てず、進路の選択基準が曖昧」といった声も多く聞かれるという。

 同ガイドブックは、県内企業の魅力を伝え、地元で働くという選択肢を広げることを目的に製作。熊本県内102校に在籍する高校2年生を対象に、計7000冊を無料で配布する。

 誌面には、製造業やサービス業など県内184社の事業内容を掲載。若手社員のインタビューや一日の仕事の流れなども紹介し、働く姿を具体的にイメージできる構成とした。表紙デザインは県立高森高校マンガ学科の生徒が手がけている。

 同日、熊本県庁で贈呈式が行われ、同社経営企画部部長の万江輝(あきら)さんが木村敬熊本県知事にガイドブックを手渡した。万江さんは「卒業アルバム事業などを通じて県内の学校と長年関わってきた。何か恩返しができればと考えた。『ハピワク』は昨年鹿児島県で発行し高い評価を得た。一人でも多くの熊本の若者に、県内企業や熊本で働く魅力を感じてもらえれば」と期待を込めた。

 木村知事は「県内就職率は67.1%と依然として低い。地元企業を知らないまま、県外の方が良いという思い込みがあるのも事実。家族や先生、学校と一緒に進路を考えられる環境づくりを進めていきたい。県としてもこうした取り組みに協力していく」と話した。

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