「熊本市8020推進員養成講座修了証書交付式」が1月30日、熊本・市民会館シアーズホール(熊本市中央区桜町)大会議室で開催された。主催は熊本市。
熊本市では、「80歳以上で自分の歯を20本以上保とう」という8020運動の普及を目的に、地域で啓発活動を行うボランティア「8020推進員」を養成している。今回は2025年度の養成講座を修了した101人を対象に交付式を開き、修了者や熊本市歯科医師会、行政関係者など約180人が参加した。
交付式では、岡田芳和副市長が「2カ月間にわたり、歯と口の健康に関する知識と技術を学んでもらった。口腔(こうくう)の健康は心身の健康にも大きく関わる。小学校での虫歯予防や地域サロンでの啓発など、今後の活動につなげてほしい」とあいさつ。来賓として登壇した熊本市歯科医師会会長の渡辺猛士さんは「8020運動を広げるには、まず自身の口の健康を見直すことが大切。自分や家族、身近な人から健康の輪を広げてほしい」と呼びかけた。
修了者の名前が読み上げられた後、各区を代表する5人に岡田副市長から修了証が手渡された。式終了後には、各区の保健こども課長から修了者一人一人に修了証が交付された。
記念講演会も行われ、熊本市歯科医師会学術委員会の藤岡洋記さんが「歯科医院の現場から見た、8020運動の価値」と題し、健康寿命と口腔健康の関係について講演。人生の中で健康でない期間が平均約10年あることに触れ、「その期間を短くするために口の健康が重要」と説明した。痛みが出てから通院するのではなく、予防のために歯科医院を利用する人が増えている現状や、歯を失うことが顎の骨の喪失につながることも紹介し、参加者は熱心に耳を傾けていた。
修了者を代表してあいさつした小川恵さんは「3歳と5歳の子どもがおり、子どもの健康を守りたいと思い受講した。歯と口の健康は将来の成長に大きく関わる。学んだことを実践し、地域や職場から広げていきたい」と話した。