熊本学園大学(熊本市中央区大江2)で6月10日、「外国人留学生弁論大会」が行われた。
今年で36回目を迎える同大会は、同大に在籍する外国人留学生が熊本での生活や母国との文化の違い、出会いを通じて感じたことを日本語で発表する場。「日本語能力の向上」と「日本人との相互理解の促進」を目的に、同大国際交流委員会が企画した。
当日は大学関係者や学生ら約50人が来場。韓国出身のキム・ユンさん、パク・ソヌさん、マレーシア出身のタイ・ジーヨンさん、カナダ出身のトンプソン・ジョシュアさん、中国出身のシ・ジンチさん、ハン・タクさん、ドイツ出身のボーガースハウゼン・レオナルドさんの7人が日本語で弁論した。弁論は1人5分以内とし、内容や日本語の使い方、スピーチの技術などの項目で審査した。審査員を務めたのは、国際交流委員長の小谷学さん、経済学部准教授の井川理さん、社会福祉学部准教授の孫赴叔さん。来場者の投票によるオーディエンス賞も用意した。
審査の結果、最優秀賞とオーディエンス賞には、「『自分の目で見る』八十億分の一の真実」を発表した経済学部経済学科2年のハンさんが選ばれた。優秀賞には、「失敗の先に」を発表した外国語学部英米学科3年のトンプソンさんと、「AIは神になれるのか?~未来社会における宗教の進化~」を発表した社会福祉学部福祉学科3年のボーガースハウゼンさんが選ばれた。
ハンさんは、熊本に来て3カ月になろうとする中で、出会う人から「熊本の印象は」と尋ねられることに触れた。SNSの広がりとともに、誰かのイメージや印象をそのまま自分の考えとして伝えてしまうことがあると指摘し、誰かが思ったことではなく自分の目で確かめ、自分の声で伝えることの大切さを語った。ハンさんは「誰かのラベルではなく、世界各国に足を運んで自分だけの真実を見つけていきたい」と話す。
審査員長の小谷さんは「この大会を迎えるための準備を重ねてきた意気込みが強く伝わった。原稿を見ずに話す出場者もいて驚いた。オリジナリティーあふれる内容も良かった」と話す。「留学生がより良い経験を積めるよう、さまざまな機会を提供していきたい」とも。