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熊本学園大学で「外国人留学生弁論大会」 80人を前に9人が発表

発表の様子

発表の様子

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 「外国人留学生弁論大会」が6月11日、熊本学園大学(熊本市中央区大江2)で開催された。

当日の様子

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 今年で35回目を迎える同大会は、「日本語能力の向上」と「日本人との相互理解の促進」を目的に毎年開かれている。留学生は熊本での暮らしや日本との文化の違い、出会いを通じて感じたことなどをテーマに、5分以内でスピーチを披露した。

 当日は、大学関係者や学生ら約80人が来場。同大に在籍する中国・韓国・台湾・ベトナム出身の留学生9人が日本語でスピーチした。審査員を務めたのは、国際交流委員長で社会福祉学部ライフ・ウェルネス学科教授の向井洋子さん、経済学部講師の井川理さん、外国語学部准教授の矢冨弘さん。審査は「内容(テーマと論旨の融合性、展開性、全体の校正)」「日本語(発音や文法が正確かどうか、語彙(ごい)や言い回しが適切かどうか)」「技術(弁論中の視線や声の大きさ、弁論のスピー ド)」の3項目で行われた。

 最優秀賞に選ばれたのは、「私を変えてくれた先生」をテーマにスピーチしたベトナム出身で経済学部経済学科3年のホー・ティ・ジエウ・レさん。来日当初、言葉の壁や孤独に苦しんだ体験を話し、そんな時に出会った日本語の先生の励ましに救われたこと、そこから日本語の勉強に本気で向き合うようになったエピソードを披露した。

 優秀賞には、中国出身で「橋」をテーマにスピーチした社会福祉学研究科1年の彭子瞻(ホウ・シセン)さんと、ベトナム出身で「間違えてもいい、そこから始まる!」と題してスピーチした外国語学部の研究留学生グエン・ホアン・ロンさんが選ばれた。

 来場していた山田崇さんは「外国人留学生がどのような発表をするのか興味があって来場したが、想像以上に日本語が滑らかで驚いた。こうした取り組みが国際交流の促進につながれば」と話す。

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