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熊本の住宅会社が「謎解き企画」 親子35人が防災を学ぶ

「耐震」「免震」体験をする参加者

「耐震」「免震」体験をする参加者

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 親子対象の謎解きイベント「おうち(家)博士になろう」が7月28日、住宅会社「TAKASUGI」(熊本市南区流通団地1)で開催された。

「おうち博士になろう」企画の様子

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 1998(平成10)年の創業時から、「命を守る家づくり」をテーマにする同社。販売する住宅に免震構造を採用している。イベントは防災のため、親子で「家」の構造について知ってもらうのが狙い。当日は、募集に応じた親子13組35人が参加。用意したクロスワード問題を解きながらをキーワードを見つけてもらった。解答のヒントは座学や体験で提供。座学や体験は4部構成とした。

 1部は九州大学の松田泰治名誉教授が「地震が起こる仕組み」について紹介した。住宅の模型を使い、地震が起こるとどんな揺れになるかを学んでもらった。

 2部のテーマは「家が病気になる」。同社注文住宅事業部第一営業部の課長で牧野慎太郎さんと職員のルブランジョナサンさんが3本の木材を参加者に見せ、どの木材が病気でどの木材が元気なのかを考えてもらった。病気になる原因はシロアリだという説明を受けた親子らは、3本の木材を持ち重さを比べ合っていた。

 3部のテーマは「台風はこわくない」。台風が来ると住宅がどうなるかという質問に、参加者からは「家の窓が割れる」「家が壊れる」「電気が切れる」「怖い」などさまざまな意見が出た。台風の襲来に備えた壁の構造を紹介したほか壁の素材に炎を当てて影響を見てもらう実験も行った。

 4部のテーマは「大地震から守る」。「耐震」「制震」「免震」の合わせて3構造の違いを映像で紹介した。「耐震」「免震」構造の違いが分かる椅子に座り、地震の揺れを体験してもらった。

 座学と体験を終えて臨んだクロスワードの答え合わせでは参加者全員が正解。喜ぶ様子が見られた。

 小学4年生の高島理彩さんと参加した母親の高島理恵さん(北区在住)は「想像以上に大人でも学べることが多く楽しかった。こういうイベントがあればまた参加したい」と話す。理彩さんは「クロスワードは全部解けてうれしかった」と笑顔を見せた。

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