新年の恒例行事「熊本市消防団出初め式」が1月12日、白川河川敷(熊本市中央区本山2)で開催された。
一年の安全を祈願し、さまざまな災害に対応するための士気を高め、団結を図ることが狙い。市消防局の職員と市内87分団の消防団員約1700人が集まり、はしご乗りや一斉放水を披露した。
式は2部で構成。1部の式典では、消防局職員と消防団員、熊本県防災消防ヘリコプター「ひばり」を含む消防車両が分列行進で整列した。大西一史熊本市長は「昨年は能登半島や日向灘での地震、大雨など災害が各地で発生し、改めて自然災害の怖さと備えの重要性を感じた。熊本地震発生から4月で9年がたつ。災害に強い町づくりを市民と一緒に進めていく」とあいさつした。
2部は訓練の成果を発表。はしご乗りでは、木やり歌に合わせ、高さ約7メートルのはしごの上で手を離す技などを披露した。小型ポンプ車42台からの一斉放水が行われると、集まった大勢の観客から歓声が上がった。