「身近な『できる』で防災活動講座」が1月26日、熊本市中央公民館(熊本市中央区草場町)で開催された。主催はNPO法人ソナエトコ。
主に防災士を対象とし、昨年9月から開いてきた6回にわたる講座の最終回。2回目から5回目では、得意なことを防災に生かして活動している実践者を講師に招き、取り組みを紹介してもらった。最終回では「実践に向けて」をテーマにパネルディスカッションを行った。
当日は、2回目から5回目に講師を務めた4人をパネリストに招いた。4人は、川本収三さん(2回目「自主防災活動」)と村上清明さん(3回目「アウトドア」)、椿佳代さん(4回目「家庭衛生」)、佐竹直子さん(5回目「多世代交流」)。同NPOの高智穂さくらさんがコーディーネーターを務め、それぞれに地域で防災活動をするようになったきっかけや、活動時に心がけていることなどを話してもらった。
締めくくりでは、これから地域で取り組みたいことを掲げ、受講生らが「防災宣言」した。熊本市東区で校区青少年健全育成協議会会長を務める石本聖次さんは「中学校PTA会長を務めていた時に経験した熊本地震では中学生や高校生が避難所運営に活躍してくれたことを踏まえ、日頃も中学生や高校生が参加しやすい防災活動を考えていきたい」と話す。
講座を振り返り、同NPOの徳山理恵さんは「高校生から70代までの幅広い世代に受講してもらったことを心強く感じている。防災活動に一歩踏み出すきっかけにしてもらえれば」と話す。「防災士は『先生』になるのではなく、地域の人たちと同じ目線で、一緒になって活動する人であってほしい」とも。