![スライドを使って講演を行う栗原さん](https://images.keizai.biz/kumamoto_keizai/headline/1738881578_photo.jpg)
「南区防災研修会」が2月1日、飽田公民館(熊本市南区会富町)で開催された。主催は熊本市南区。
地域の防災組織連携と防災力向上を図るのが狙い。当日は、校区防災連絡会、南区在住の防災士、行政職員など74人が参加した。
研修会は3部で構成。1部では「熊本の水害リスクと傾向」をテーマに、気象予報士で、防災士・気象防災アドバイザーとして活動する栗原めぐみさんが講演。過去のデータを基に熊本の気象傾向や予想される災害について説明。地球温暖化の影響による雨量の変化や河川氾濫の危険性について話した。栗原さんは「災害の危険性にいち早く気づき、住民に知らせることも防災士の大事な役割になる」と話す。
続く2部は事例紹介で、「飽田防災士の会」の野村興三さんが発表した。会は2023年7月に設立。活動資金の調達や広報活動、地域での防災訓練などを紹介した。
3部はワークショップ。防災に関する講演やワークショップなどを行っているNPO法人「ソナエトコ」の徳山理恵さんが進行を務めた。8班に分かれた参加者は、各班で本年度行った校区内での震災対処訓練について話した後、「来年度の訓練をさらによくするためには」をテーマに意見交換を行った。
南区総務企画課防災班担当者の松山仁宣さんは「防災士と校区防災連絡会をはじめとする地域との連携がうまく進んでない。地域でいいつながりが生まれ、さらに防災力が向上していくよう、行政としてもさまざまな取り組みを考えていきたい」と話す。