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熊本・東海大学で「東区ぼうさいフェス」 遊んで備えて理解深める

消防服を着て遊ぶ子ども

消防服を着て遊ぶ子ども

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 「東区ぼうさいフェス」が3月22日、東海大学熊本キャンパス(熊本市東区渡鹿9)で開かれた。主催は熊本市。

当日の様子

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 「熊本地震からもうすぐ10年、遊んで備え防災力アップ」をテーマに、民、学、産、官連携で開催した同イベント。東海大学、東消防署、スノーピーク、NPO法人ソナエトコ、西原校区防災連絡会などが場所やコンテンツを提供した。当日は一日を通して防災に関する講演や体験、ワークショップなどが行われ、約130人が来場した。

 「校区でぼうさいルール!まなぼうさい」と題した講演では、秋津校区防災連絡会の高崎憲一会長、西原校区防災連絡会の日隈忍会長、画図校区防災連絡会の久保田玲子会長が地区防災計画策定について発表。コーディネーターは東海大学文理融合学部地域社会学科の安部美和准教授が務めた。安部准教授は「災害時は行政だけでは手が回らない。要支援者・要配慮者の支援、避難所運営など地域が主体となった自主的な活動が必要になる。そのためにも地区防災計画を策定するのは重要」と話した。各校区の発表者は、策定を行うに当たり、地域内での調整など難しかった点や、策定を通して地域住民の意識が少しずつ変わっていったことなどを説明した。

 「家族で体験!あそぼうさい」と題したワークショップコーナーでは、煙体験や消防車両の展示、消防服着用体験、身近にある物を使ったろ過水つくり体験、防災パンのオリジナルラベル作り、アルファ化米50人分をおにぎりにするなどの防災食体験も行った。オリジナルラベル作りでは、参加した子どもが指定された紙に好きな絵を描き缶に巻いて完成させた。

 あそぼうさいを企画したソナエトコの水野直樹理事長は「災害はいつ起こるか分からない。日頃の準備が大事。難しく考えるとなかなか前に進まないので、楽しみながら学ぶと理解も深まる」と話す。

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