水前寺成趣園正門入り口の水前寺観光センター(中央区水前寺公園5)1階で11月26日~28日の3日間、「旅館フェス 熊本の宿 大のれん市」が開催された。
水前寺成趣園築庭350年祭に合わせて開催された同イベントでは、40の旅館・店舗がブースを構え、各地域の特産品などを販売した。各地のPRキャラクターやキッチンカーも登場。28日は水前寺成趣園が無料開放され、流鏑馬(やぶさめ)、赤穂浪士義士行列などの見学に多くの人が来園したこともあり、にぎわいを見せた。
「おかみが地域を連れてきた」をテーマにした同イベントは、熊本県内の旅館のおかみらでつくる「県旅連女将(おかみ)の会」が中心となった。「先が見えないコロナ禍で、現場の最前線に立って宿の歴史や雇用を守るおかみが、一体となってコロナ禍を乗り越え地域の観光業を支えよう」と県内13の「女将の会」などが企画した。
現在熊本県民在住者を対象として展開している熊本県宿泊割引キャンペーン「くまもと再発見の旅」を利用した旅行先として、県内各地の地域を知ってもらい選んでもらうことも開催目的の一つ。
2012(平成24)年の阿蘇の水害、2016(平成28)年の熊本地震、2020年の令和2年7月豪雨と、度重なる自然災害に続く現在のコロナ禍を乗り越えようと熊本県全体の観光PRを一体で行い、県内外に各地の魅力を伝えた。