熊本県立美術館分館(熊本市中央区千葉城町)ギャラリーで1月18日から、第1回「明日(あした)の熊本」美術展が開催される。
美術文化の高揚と若い芸術家を育成するために企画した同展。出品者は熊本県在住または出身で、美術を志す20~30代。会員からの推薦を受け、役員会での審議を経て選ばれた20人の作家の作品を展示する。
展示作品は、洋画14点、彫刻3点、日本画2点、工芸1点。最終日の15時からは、作家との交流会も予定する。
主催は熊本県美術家連盟。同連盟はこれまで講演会や会員展覧会・販売会を開催。その売り上げで美術道具を購入し学校等に寄付している。しかし、それらの会員の高年齢化が進んできたことを踏まえ、会長の堀晋吾さんは「若者たちには期待に満ちた未来があるが、思い切り制作に励むことができる環境が少ないと思う。作品を世に出す機会を増やすことで、若手作家の応援ができたら」と話す。
「若者たちが想像する現代の様相と、美を追求する純粋な姿勢、あふれる未来への希望、芸術に取り組む彼らの若い感性を堪能していただければ。熊本の美術界を担うべき芸術家たちを応援していきたい」と来館を呼び掛ける。
開館時間は9時30分~18時30分(土曜・日曜・祝日は17時15分まで)。入場無料。作家交流会は23日15時~17時。今月23日まで。