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レゴブロックを使ったスロープづくり 熊本市現代美術館で開催

チラシを持つ「WeDOくまもと」代表の長江浩史さん

チラシを持つ「WeDOくまもと」代表の長江浩史さん

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 ブロック玩具「レゴ」を使った中心市街地の段差解消のためのスロープ作りが11月28日、熊本市現代美術館(熊本市中央区上通町2)で開催される。

不要になったレゴブロックが寄せられたFM791の様子

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 主催は、熊本市と民間団体でつくるまちづくり団体「WeDOくまもと」。同団体は2019(平成31年)年、熊本市中心市街地を「誰もが安心して歩ける、段差のないフラットな街にしたい」という思いから発足。これまで会議やワークショップを重ねてきた。

 今回の取り組みは「モバイル・レゴ・ランプ・プロジェクト」と名付け、不要になったレゴブロックを集め、持ち運びのできるスロープ作りを行う実証実験となる。

 車いすに乗るドイツの女性が同様の取り組みを行っていたことがきっかけ。熊本市役所国際課の協力を得て、その女性ともコンタクトが取れ、実際の写真や細かな情報も入手。段差5センチの高さに対し、傾斜を考えると50センチ程度の長さが必要。スロープ1セット2基を作るのに約3000個のレゴブロックがいる計算となる。

 スロープ作りに必要なレゴブロックを集めるため、熊本市の各区役所、公民館などにボックスを置き、寄付を促してきた。取り組みを知った全国の人からの寄付も多数、郵送で届いているという。

 当日は、応募があった中から抽選で選ばれた6組20人ほどの親子が参加。新市街の老舗映画館「Denkikan」の段差に合わせたスロープを作る。

 同団体代表で自身も車いす生活の長江浩史さんは「今回の取り組みが広がることで、普段気にしないちょっとした段差にも目を向けてもらうきっかけになる。スロープが必要となる場所はまだ多数あるので、今後も継続して製作、提供していけるようレゴブロックの寄付は続けていきたい」と話す。

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