熊本県立劇場(熊本市中央区大江2)で5月4日・5日の2日間、「舞台技術の基礎講座」が行われる。
舞台技術や舞台技術者の仕事の魅力を感じてもらい、将来の舞台技術者養成に繋げることを目的に開く同講座。2日間にわたり舞台・音響・照明の「裏方」の仕事を体験しながら、舞台技術の基礎知識を学ぶことができる。
受講生は事前に申し込みがあった高校生、専門学生、大学生の30人。4日は、本花道や舞台上に客席を組む作業を一緒に行い、プロの公演を間近で観劇する。5日は、舞台、照明、音響に関する基礎講座を受講後、技術指導を行い、前日の公演の一部を受講生で上演する時間もある。
同館は1982(昭和57)年の開館から40年、コンサートホール、演劇ホールの貸し出しに加え、さまざまな文化事業を行ってきた。40周年で掲げたスローガンは「日常に、劇場を。」。「劇場に足を運ぶワクワク感や舞台が上がるドキドキ感を大切にし、文化や芸術を提供する劇場が、市民の日常に地続きにつながってほしい」という願いを込めているという。
同館事業グループの宮本帆士魁(ほしと)さんは「過去にも開いたこの講座は、とても人気が高く、申し込みも多い企画。舞台技術について学ぶ機会は少ない。2日間という短い期間だが、舞台、音響、照明それぞれの上演からバラシまでを実際に体験できるプログラム。少しでも劇場に興味をもってもらい将来の技術者養成につながれば」と話す。
開講時間は、4日=13時~17時、5日=9時30分~17時。受講無料。(事前の申し込みが必要。今回は締切済。)