熊本でビール製造・卸・販売・飲食事業を手がけるイヤモンドブルーイングが10月7日、クラフトビールに関する独自の取り組みを始めた。
「ビールは農業」という考えの下、阿蘇山のミネラル豊富な伏流水を使って、熊本の特産品を副原料として醸造したオリジナルビールの開発から販売までを一貫して手がける同社。今回、クラフトビールの力で熊本をさらに元気づけることを目的に、ビール醸造工場、ビールのための研究、ビールを提供する飲食店の3つのプロジェクトでクラウドファンディング(CF)を行い、協力を呼び掛けている。
社長の鍜島勇作さんは、24歳~29歳の約5年間で30カ国を旅した際、どの国に行っても共通してビールが飲まれていることに気付いた。一杯のビールには、国の豊かさや人種、言葉の壁を越えさせることがあると考え、2012(平成24)年にビアレストランをオープンし、国外クラフトビールと熊本県産の肉をメインにした飲食店を開いた。2018(平成30)年には自社工場でクラフトビールの醸造を開始。現在は、3店舗のレストランを構え、研究開発にも取り組んでいる。
熊本オリジナルのクラフトビールを醸造するため、産学官連携で熊本オリジナルの酵母から新たなビールを開発するプロジェクトも始めたという。
鍜島さんは「ビール造り、飲食店を通して熊本の魅力的な方々とビールを通して交流して地域振興をすること、これが地元熊本への最大の恩返しと考えている。日本で一番、世界でクラフトビールを売る会社を目指し、世界の人々を我々のクラフトビールで笑顔にしていきたい」と話す。
クラウドファンディングは11月30日まで。