品評会で優勝したジャンボスイカが7月23日、熊本市動植物園(熊本市東区健軍5)の2頭のアフリカ象、エリとマリーにプレゼントされた。今回プレゼントされたジャンボスイカは、熊本市北区植木町で行われた重さを競う評会で優勝した歴代最大の130キロのもの。
優勝ジャンボスイカ(130キロ)をプレゼントされた2頭のアフリカ象、エリとマリー
出荷量全国1位の熊本県のスイカ。この品評会はその栽培技術の向上と伝承のため30年前より開催されている。優勝スイカは、JA鹿本(かもと)・園芸部会の植木地区OB会が7月9日、熊本県に贈り県庁地下で展示されていたもの。
象へのプレゼントは2018(平成30)年に始まり今年で4回目。毎年この時期にプレゼントするものの中で、過去最大のものとなった。
一度象舎に戻り、ジャンボスイカの登場を待つエリとマリー。匂いでいつもとの違いに気付いた象は鼻先を伸ばしながら辺りをうかがう。2つに分けられた優勝ジャンボスイカが飼育員の手により屋外飼育場のそれぞれの位置に準備されると、いよいよ2頭の象が入場した。
小走りに近づく2頭の象。65キロのスイカが、その大きな前足で盛大に割られると、子どもたちの歓声が上がった。鼻先で器用に果肉を味見した後、2頭の象は皮ごとのかけらで口の中をいっぱいにしていた。
普段見られない象の豪快な食べっぷりが、周囲に集まった親子連れの注目を集めた。
担当飼育員の草野さんは「今年のものは特に大きかった。人が食べてもおいしいスイカを毎年与えられてうれしい。もう一つの128キロの準優勝スイカは、園内の動物たちに小分けにして与えたい」と話す。