英国スコットランド出身で熊本市に住む英語漫画原作者のショーン・マイケル・ウィルソンさんが原作を手掛けた「バイリンガル・コミックス 英語でガイドする東京+オリンピック」(講談社)が発売されて1年半が過ぎた。
ウィルソンさんは、日本の歴史をストーリーにして英語の漫画作品にする漫画原作者で、2011(平成23)年に来日して以来、これまでに宮本武蔵や西郷隆盛、忠臣蔵など約40冊を手掛けている。
同書は、東京2020オリンピック開幕(当初)予定の約半年前となる2019年12月に出版した。
主人公の日本人タケシが、オリンピック観戦のために来日した外国の友人に、英語で日本を紹介する設定の中、「道案内をする時に使う英語」「日本について説明する時に必要な英語」「オリンピック競技の知識や雑学を披露する時の英語」などが実践的に学べるようにしたという。
併せて、日本が今までに夏のオリンピックで獲得したメダルの数やパラリンピックの起源など、オリンピックに関する雑学も収める。
ウィルソンさんは「日本の漫画は世界で知られているが、海外の漫画を日本人はあまり知らない。こうした作品を通じて、もっと海外の漫画にも親しんでほしい。特にこの本は英会話を学ぶ人を含め、オリンピックを応援する人にも役立ててもらいたい」と話す。