「熊本タクシー」(熊本市中央区中央街4)が現在、コロナ禍の県をまたぐ移動の自粛で熊本県への来訪がかなわない人などのために、オンラインのお墓参りサービスを行っている。
今年で創業98年を迎えた同社。コロナ禍ならではのタクシー会社の取り組みとして、2020年8月「バーチャルタクシープラン」という新しいサービスを導入。間もなく1年を迎えるが、ツイッターのフォロワーは28,000人を超えている。
好評だというのがツイキャスを使った「ツアープラン」。タクシーの運転手が観光や体験をし、それを配信する企画で、利用者は数百円でこれに参加し旅行気分を体験できる。これまで40以上のツアーを実施。阿蘇ミルク牧場での餌やり体験や、工場見学や酒蔵見学、伝統工芸の肥後象眼体験など幅広い。
依頼者の代わりに実施したいことをタクシーの運転手が代行し、それをZoomなどのアプリで配信することで依頼者も体感できる「チャータープラン」も開始した。
運転手が実際に指定の墓まで移動する「お墓参り代行プラン」は、依頼者の代わりに簡単な掃除とお参りを代行する。利用客はその様子をPCまたはスマートフォン越しに確認し、お参りできる。
倉岡征宏社長は「お墓参り以外でも故郷の状況を見たいなど、かなえたい思いがあれば相談してほしい。こういう時期なので、利用いただいてお役に立てればうれしい」と話す。
期間はお盆にかかわらずいつでも可。料金は、1.5時間内であれば7,070円。
旅行の下見など、他のバーチャルプランは3時間1万3,640円。