熊本・新市街に「ひものキッチン」(熊本市中央区新市街、TEL 096‐324-0222)がオープンして、7月1日で1カ月を迎えた。
店主の田口勝さんは、福岡市で飲食業のコンサルティングを手掛ける会社を経営。「長年飲食店の運営に携わってきたなかで、3年ほど前から自分の店を持ちたいと考えるようになった」と振り返る。全国の飲食店を食べ歩くなかで、干物をメニューの一つとして提供する店は多いが、干物専門で提供する店は少なく、出身地である熊本に「干物専門の飲食店」を出店することを決めたという。
同店で提供する干物は、田口さん自らが全国各地をまわって納得できるものを選んだ。「干物を作っている『干物屋さん』の多くは小規模店。干物のクオリティーはもちろんだが、卸業者とつながることで安定した供給ができるよう考えた」という。
干物は冷凍で流通しており、フードロスが少ないことも特徴だという。「その日に解凍したものをお客さまに提供することで、店側もお客さまも安心して食べることができる」と田口さんは話す。
7月8日から「居酒屋メニュー」として干物をアレンジした一品料理などの提供を始めた。8月からは干物を中心としたコースメニューも提供予定。
田口さんは「干物は日本の素晴らしい食文化。鮮魚とは違う、干すことで生まれるうまみを味わいに来てほしい」と呼びかける。
営業時間は、ランチタイム=11時~15時、ディナータイム(木~日のみ)=17時~22時