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熊本市で「やさしい日本語講座」 外国人にも伝わりやすい日本語を

講演する岩田さん

講演する岩田さん

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「やさしい日本語講座」が8月23日、中央公民館(熊本市中央区草葉町)で開かれた。

講演会

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 主催は熊本市中央区まちづくりセンター。同区には3000人を超える外国人が在住。地域に住む外国人にも伝わりやすい、分かりやすい「やさしい(易しい、優しい)日本語」を話すコツを学んでもらうのが狙い。熊本市在住の学生から高齢者まで50人が参加した。

 講師は聖心女子大学現代教養学部の岩田一成さん。元青年海外協力隊員で、専門分野は日本語文法。全国の自治体、医療機関、教育機関などで「やさしい日本語」を普及するための研修に取り組んでいる。

 講座では、相手に合わせて分かりやすく伝えるにはどうするといいかについて講義。「飲酒の習慣はありますか」は「毎日、お酒を飲みますか」に、「お仕事は何をなさっていますか」は「お仕事は何ですか」と言い換えるなどの具体例を示すなど、参加者同士の意見交換を交えながら進めた。

 岩田さんは「やさしい日本語は、日本語を母語としない人、高齢者、障がいのある人などさまざまな人が対象となる。例えば在日外国人で日本語ができる人の割合は60~80%といわれる。相手に合わせた日本語を使うほか、相づちを打つ、相手の話を繰り返すことで外国人とのコミュニケーションはさらに進む。この講座を受けたことで『やさしい日本語』に興味を持つきっかけになれば」と話す。

 講座に参加した県内の大学に通う小川祐葉さんは「授業で学ぶ機会があったので、なるほどと思った話が多かった。外国人に伝えるときには標準語が基本だと思っていたので、今回の講演で方言をどう使うかの視点を知ることができて良かった。日本人の国民性が問題になっているところもあったので、さまざまな気づきができた」と振り返る。

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