「中央区まちづくりまんがスクール2023」の講評会が9月16日、大江公民館(熊本市中央区大江6)で開催された。
主催は熊本市中央区まちづくりセンター。「まちづくり」を知って、考えて、オリジナルの漫画作りに挑戦する企画。今年で4年目。
参加したのは、熊本市に住んでいるか通学する小学5年~高校2年の10人。講座は7月29日に始まり、ネーム作り、下描き、ペン入れ、仕上げを5回にわたって行った。講師は、熊本市内で活躍するイラストレーターのさいきゆみさん。講評会には保護者など27人が参加した。
最終回となる第6回は、完成作品を熊本コアミックスSMAC編集課編集リーダーのエンリコ・クローチェさん、熊本コアミックスSMAC編集課の上田剛士さん、岡村公輝中央区長、さいきさんが講評。それぞれの作品の印象、良かった点、今後伸ばしてほしい点などを伝えた。参加者からの「アクションシーンの上手な描き方を教えてほしい」などの質問に対し、「自分の描きたいシーンなど内容に合わせコマの大きさを変えてみるといい」などのアドバイスをもらうなどの質疑応答も行われた。
エンリコさんは「仕事でサイレント漫画開発事業に関わっていることもあり、せりふがなくても伝わる漫画にも興味をもってもらえるとうれしい。作品それぞれに個性があり、絵が上手なもの、ナレーションが興味深いものなど、さまざまだった。この事業を通し、これから世界に羽ばたく作品が生まれれば」と期待を込める。
岡村区長は「漫画の完成度が高くて驚いた。テーマが『まちづくり』ということで、題材を選ぶのも難しかったと思うが、管内の公民館講座でも開催されているeスポーツを取り上げる作品もあり、うれしい。この事業を通しまちづくりに少しでも興味を持ってもらえれば」と話す。