「マチノガッコウ2023」が9月30日、上通・下通・新市街エリアで開催された。商店街の保全や活性化、地域の未来人材の育成、次世代担い手の輩出を目的に設立された一般社団法人「マチノミライ」が主催した。
郊外の開発や商業施設の増加により、「中心商店街(まちなか)」から親子の来街が減り、若者のまち離れが進み、空きテナントも年々増加。その現状を目の当たりにした「上通・下通・新市街」の若手メンバーが立ち上がり、「まちなかをワクワクする場所にしたい」と事業を展開する。
今回の企画では、高校生が、自分たちが考える「まちなかの魅力」を学ぶまち歩きプログラムを作成。事前募集で集まった小学4~6年生の計30人が、上通・下通・新市街エリアに分かれ、高校生が考えた企画を体験した。
新市街エリアは、熊本中央高校・熊本高校が担当。熊本中央高校は、新市街を舞台にしたミッションを準備。子どもたちは渡されたコインをガチャボックスに入れ、それぞれ違うミッションを与えられる。商店街の協力店を回り、ミッションをクリアするとアイテムを入手。そのアイテムを使って色を塗ったり、模様を付けたりしてオリジナルの熊本城を制作。完成したオリジナルの熊本城と加藤清正をARで現実空間に映し出して写真撮影し、その写真を進呈した。
熊本中央高校2年の企画リーダーの本田安さんは「最初に話を聞いたとき、楽しそうな内容だと思った。準備段階で大変なこともあったが、このプログラムに携わることができて自分自身の成長につながった。リーダーシップも学ばせてもらい、とても貴重な機会になった。中心商店街に魅力を感じて何度も足を運んでもらえるようになれば」と話す。