熊本市交通局主催の「市電でお出かけGO企画」が10月28日、交通局・健軍商店街(熊本市東区若葉1)で開催された。
来年8月1日で開業100周年を迎える熊本市電。100周年記念事業の一環として、子どもたちに市電への親しみを深めてもらい、沿線の地域活性化による乗客誘致を行うのを目的に今回のイベントを企画。事前に応募のあった46組150人の中から抽選で選ばれた親子9組26人が参加した。
交通局に集合した参加者は車両見学後、普段乗ることができない運転席で写真撮影。その後、参加者だけを乗せた貸切電車に乗車し、車内で市電にまつわるクイズを出題しながら、今回の目的地である健軍町停留所を目指した。
健軍商店街では5店舗が協力し、謎解き企画を実施。店の一部が写った写真と商店街マップを見比べながら、協力店を参加者それぞれが探索。見つけた店から問題用紙をもらい、その問題を解いて5つのキーワードをつなげると答えになる。中には、体操教室やダーツ、お茶いれ体験などを店内で行った後に問題用紙を渡す協力店もあり、参加者はそれぞれの店を楽しんだ。
熊本市東区在住で娘2人と参加した山内明日佳さんは「貸切市電に乗れる機会はないので、うれしかった。市電自体に乗る機会も少なく、健軍商店街も初めて行ったがとても楽しかった。こういう企画があればまた参加したい」と話していた。
一緒に参加した小学5年の山内涼那さんと小学2年の山内那奈さんは「体操体験、ダーツ体験が特に楽しかった。健軍ポテトももらってうれしかったし、おいしかった。次回も企画があれば、ぜひ参加したい」と話す。
熊本市交通局総務課の吉岡秀一課長は「市電100周年に向けて今回のイベントを企画したが、たくさんの応募があり、また参加した方々に楽しんでもらえて良かった。来年8月1日に向けて、市電に愛着を持ってもらえるような企画を今後も考えて実施していきたい」と話す。