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熊本・会富町に「ラヴィーニュ」 夫婦二人三脚で「地域のケーキ屋さん」に

ラヴィーニュ・店主の山下さん夫婦

ラヴィーニュ・店主の山下さん夫婦

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 洋菓子店「La vigne(ラヴィーニュ)」(熊本市南区会富町、TEL 070-9210-2797)が熊本・会富町にオープンして、11月4日で2カ月がたった。

ラヴィーニュ、商品と店舗

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 店主の山下幸二さんは23年のキャリアを持つパティシエ。フランス菓子店で修業を積み、独立する前は観光農園併設のカフェでパティシエとして勤務していた。「コロナ禍でパティシエとして悩んでいた時期に、妻が背中を押してくれたことが独立のきっかけだった」と山下さんは振り返る。

 当時、保育士として保育園に勤務していた妻の由紀さんは、悩んでいた夫を見て「好きなことをやってほしい」と伝えたという。由紀さんは「夫を信頼していたので、不安はなかった。夫を支えるのではなくて一緒に走りたいと思って、保育士を辞めて一緒に店をやっていこうと決めた」と話す。

 店舗は、由紀さんの父が所有していた倉庫をリノベーション。掃除するところから始め、友人たちの協力を得ながら1年かけて開店を迎えた。

 店名の「La vigne(ラ ヴィーニュ)」は、フランス語でブドウの木の意味。「ブドウの木は植えられた場所にしっかりと根を張り、時間がたつほどとても良い実を結ぶと言われている。長く地域に根を張り、人や町に長く愛される店を目指したいとの思いから店名にした」という。

 商品は、山下さんが得意とするフランス菓子をベースに、農園での経験を生かして旬の果物を使ったケーキや焼き菓子などを並べる。店内と庭にはテーブルを置き、客が自由に使えるようにした。「午前中は、近所の方や小さな子どもさんを連れたお客さまが多い。放課後になると、近所の子どもたちが来て宿題をしたり、その日の出来事を話したり、おやつを食べたりしながら、のんびりしていくこともある」という。

 山下さんは「ケーキなどの商品を提供するだけの場所ではなく、地域の人たちが立ち寄って何気ない会話を交わしていけるような店にしていきたい」と話す。

 営業時間は10時~18時(なくなり次第終了)。日曜・月曜定休。

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