焼き菓子店「katete(カテテ)熊本西区店」(熊本市西区上代1)が4月14日、熊本・上代にオープンした。天草市に本店を置く焼き菓子店の2号店。
店主の渡辺彩理さんは、飲食業の経験はなかったが、料理や菓子作りが好きで自宅でよく作っていたという。「2年前、天草に帰って来て、地元が食材の宝庫であることに気づいた」と振り返る。
「とにかく『天草』にこだわった菓子を作りたかった」と渡辺さん。家族や友人たちの助けを借りながら、地元食材の仕入れルート開拓からのスタートだったという。生産農家を直接訪ねるなど、地道につながりを増やしていき、天草産食材をメインにした焼き菓子店「katete」を2022年10月、地元・天草市内に開いた。
口コミで人気が広がり、熊本市内のイベントに出店しないかと声がかかることが増えたが、天草からは遠いこともあり断念していたという。「せっかく声をかけてもらっているのに、工房が遠いことを理由に断らなければならないのは悔しい」と、熊本市内に店を開くことを決めた。
看板商品の「天草塩キャラメルマフィン」(400円)は、天草五和町の嘉六屋鹽(かろくやえん)の塩、柴田養鶏場の卵など、天草産食材を使って作る。「塩味とキャラメルの甘さを楽しめる」という。
グランドメニューとして、「天草塩キャラメルマフィン」のほか「プレーンマフィン」(350円)「ざくざくオレオマフィン」「チョコチップマフィン」(以上、400円)の4種類のマフィン、「プレーンスコーン」(300円)「チョコチップスコーン」(350円)の2種類のスコーンを用意。季節の食材やその日の仕入れで、常時15種類ほどの焼き菓子を用意する。
渡辺さんは「大好きな天草を盛り上げたくて、看板やロゴには『amakusa』の文字を残した。天草の食材のおいしさを知ってもらうきっかけにしてもらえたらうれしい。熊本の店で天草を知ってもらい、天草に足を運んでもらえるきっかけにしてもらえれば」と意気込む。
営業時間は11時~17時(なくなり次第終了)。月曜定休。