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熊本・健軍に「おむすび屋 糸 ~いと~」 地域のよりどころに

おむすび屋 糸 ~いと~・店主の岩田美裕貴さん(左)、園田希恵さん(中)、信國由愛さん(右)

おむすび屋 糸 ~いと~・店主の岩田美裕貴さん(左)、園田希恵さん(中)、信國由愛さん(右)

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 テイクアウト専門店「おむすび屋 糸 ~いと~」(熊本市東区若葉1)が熊本・健軍商店街にオープンして、5月18日で1カ月がたった。

おむすび屋 糸 ~いと~・商品と店舗等

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 経営するのは、園田希恵さん、信國由愛さん、岩田美裕貴さん。これまで保育士、ライター、カフェ店員、アーティストなど、別々の職業を経験してきた友人同士の3人は、健軍商店街で行われるイベントで親子向けワークショップを出店するなどしてきたという。

 「イベントでは子育て中の母親が集まって楽しめるワークショップなどを開いてきたが、年配の方々から『昔の健軍商店街は活気があって、平日でもにぎわっていた』とよく聞いていた。人通りが少なくなってしまっている商店街を元気にしたいという思いと、子育て中の母親を支援できる店を開きたいという思いで出店を決めた」と園田さんは振り返る。

 日常的に食べるものを販売したいと考え、メイン商品をおむすびに決めた。信國さんは「多くの人が毎日食べるものを考えたときに、ご飯が浮かんだ。毎日食べるからこそ、生産者の顔が見える『安心、安全』にこだわりたかった」と話す。おむすびに使う食材は、全て生産者から直接仕入れる。米は、阿蘇・高森町の「すがやまの棚田米」をメインに使い、具材を入れない塩むすびには甲佐町のオーガニック米「天寿米」を使う。塩は天草・通詞島の天日塩「朝陽」、のりは熊本・有明海の浦山海苔「かぎろい」を使う。

 商品は、定番の塩、梅、おかか、高菜(以上350円)などのほか、旬の食材を使ったおむすびを用意。毎日内容が変わる「汁物」は1杯500円だが、容器を持参すると450円になる。「昭和の中ごろまではよくあったという、鍋などの容器を持ってきて購入するスタイル。汁物だけでなく、ご飯も同様のかたちで販売できるので、気軽に声をかけてほしい」という。

 信國さんは「生産者と消費者がつながる、お客さまと店、そしてお客さま同士がつながる、そういう『つながる』場所にしたくて店名を決めた。まずは、おむすびをおいしいと食べてもらい、それをきっかけに人が集い、気軽に声をかけ合って雑談できるような場所になり、地域の『よりどころ』になっていけたら」と話す。

 営業時間は8時~(なくなり次第終了)。日曜定休。

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