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熊本・東区の健軍商店街で期間限定「本気のお味噌汁店」 大学院生が挑戦

シェアキッチン「バラエティシェフ」の前で、谷口さん(左)と前田さん(右)

シェアキッチン「バラエティシェフ」の前で、谷口さん(左)と前田さん(右)

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 熊本・東区、健軍商店街内にあるシェアキッチン「バラエティシェフ」(熊本市東区若葉1)で10月9日、フードロス問題に取り組む熊本大学の大学院生が、規格外野菜を使う味噌汁専門店を期間限定でオープンする。

準備中の野菜たっぷりの味噌汁と試食会の様子

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 同店を企画した熊本大学の大学院2年の前田理紗さんと谷口加奈子さんは、大学のビジネスモデルを考える特別講義で知り合った。2人は飲食店やコンビニでアルバイトをした経験から、市場に出る前に廃棄される「隠れフードロス」に関心を持つようになった。

 「こころと美味しさでフードロスを解決し、地域活性化に貢献したい」という思いから、「大学生が作る 本気のお味噌汁」という企画を立ち上げた。どのような商品を提供するか考え、一般に馴染みがあって栄養価が高い「味噌汁」に決めた。

 仕入れ先は、関係性を築いた数件の農家。年代や性別等による好みの違いを把握するために、試飲会も実施した。アンケート結果をもとに試行錯誤を繰り返し、販売する味噌汁を絞った。出店先は健軍商店街の人々の協力で、商店街の一角にあるシェアキッチン「バラエティシェフ」を借りることができた。複雑な許可申請もシンプルなものになった。

 前田さんは「野菜たっぷりの味噌汁を片手で持って歩ける、珈琲のようなお洒落な雰囲気を出したい。味噌汁はフードロス解消の一つの手段。特に若い世代に、味噌汁で野菜をたくさん取ってもらいたい」と話す。

 谷口さんは、「このプロジェクトを通じて、色々な方と繋がることができた。お店は、何かやりたいと思う人が繋がるきっかけの場になればと思っている。私たちは卒業が近いので、思いに賛同する学生が出てきてくれるとうれしい」と願いを込める。

 同店は、10月9日にオープンし、11月末まで営業する。営業時間は毎週土曜日の16時~20時。販売する味噌汁は1杯=約300ml、3種類を各10杯ずつ販売し、売り切れ次第終了。容器持参で値引きする。

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