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熊本・中央区に宿泊施設「料理谷邸 葛籠(つづら)」 築130年の古民家を改装

「料理谷邸 葛籠」の玄関で客を迎えるネオンサイン

「料理谷邸 葛籠」の玄関で客を迎えるネオンサイン

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 旧肥後細川藩の料理人を代々務めた「料理谷家」の邸宅を改装し、2021年6月にオープンした複合施設「商工クラブ」(熊本市中央区西阿弥陀寺町6)の2階部分で10月8日、宿泊施設「料理谷邸 葛籠(つづら)」が営業を始める。

古民家を改装した宿泊施設「料理谷邸 葛籠(つづら)」の外観と内観

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 同施設は「歴史と現代の融合」をテーマに、築130年の古民家を改装。広さ約90坪に、古民具やヨーロッパの家具などを設置し、趣あるこだわりの室内に仕上げた。

 客室は7室、最大20名が利用できる。専用の風呂を備えた貴賓室や「ドミトリータイプ」の部屋があり、さまざまな利用に対応する。ラウンジではオーガニックコーヒーや創作和菓子などの提供を予定している。

 同施設の運営を行うのは尹洪眺(ユンホンジョ)さん。高校生の時から旅行に興味を持ち、大学進学で日本へ来た後、母国・韓国に戻った時にソウルにある宿泊施設で働いた。その時の経験として「海外旅行客は、その地域にある文化や自然の美しさに出会うために訪れることを強く感じた」と話す。

 2016年に熊本に移住した尹さん。「将来、宿泊施設を作るなら城下町の古町地域でやりたいと思っていた。縁あって実現することができた。宿の名前も肥後細川藩の料理番を務めた『料理谷家の邸宅』の名前を残した。利用者には邸宅や別荘に招待された気分になってほしい。日本や熊本の古く美しい伝統が残る地域と建物を、観光客に感じてもらうことができれば」と尹さんは話す。

 予約受付は、10月8日宿泊分から予約サイトで開始している。

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