熊本・小峯の「乳菓子屋小峯店」(熊本市東区小峯2、TEL 080-7981-5318)が6月1日、リニューアルオープンした。
水前寺に本店を置く「乳菓子屋」(熊本市中央区水前寺)は2018(平成30)年、同所にガトーショコラ専門店「お菓子の扉」を開いた。店長の樋口響希さんは「多くのお客さまに来店いただいていたが、どこにもない菓子を作りたいと試行錯誤してきた商品の完成に合わせて販売商品を一新し、リニューアルを決めた」と話す。
「店主の出身地である小国町の『七福醤油(しょうゆ)』を使って何かできないかと考えていたときに、ぬれせんべいから着想を得て出来上がったのが、乳菓子屋で初めてのぬれ系菓子『バターしょうゆサブレ』だった」という。本店で発売すると、またたく間に人気商品になった。バターしょうゆサブレにヒントを得て、焼き上げたサブレにバターミルクを染み込ませた「ぬれみるくサブレ」を続けて発売した。
本店でのバターしょうゆサブレ、ぬれみるくサブレの人気を受け、「ぬれパウンドケーキみるく」を開発し「ぬれ系菓子」専門店をオープンさせるに至った。「『ぬれ系お菓子って何ですか』とよく尋ねられるが、焼き菓子に水分を含ませて、しっとりさせたものをそう呼んでいる」と樋口さん。
商品は、「バターしょうゆサブレ」「ぬれみるくサブレ」(以上130円)、「ぬれパウンドケーキみるく」(2,300円)の3種類のみ。
看板商品の「ぬれパウンドケーキみるく」は、ミルク味のパウンドケーキを特製ミルクシロップにじっくりと浸す。「じっくりと時間をかけて浸すことで、パウンドケーキ全体にシロップが染み渡り、食べるときに味の深みとミルクの風味が増す」という。手間暇がかかるため製造数に限界があり、1日20本限定で販売する。
樋口さんは「どこにもない菓子ができたと思っている。今後も熊本の食材を使ったフレーバーのぬれ系菓子を開発していく。経験したことのない食感と深みを、まずは一度味わってほしい」と呼びかける。
営業時間は10時~18時。水曜・木曜定休。