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熊本の洋菓子店「ア・ラモート」、自転車の移動販売が30周年

30年目を迎え、加藤神社で販売する店主の新本さん

30年目を迎え、加藤神社で販売する店主の新本さん

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 熊本市内に店を構える洋菓子店「ア・ラモート」(熊本市中央区南坪井町5、TEL 096-356-8988)が7月25日、自転車でパウンドケーキの移動販売を始めて30年目を迎えた。

30周年を記念した「クランベリーパウンドケーキ」とさまざまなパウンドケーキ

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 店主の新本高志さんが自転車販売を始めたきっかけは「ガソリン代が掛かからない自転車で販売した方が夢がある」という理由からで、2年後にはトタン屋根のケーキ店「ア・ラモート」として実店舗をオープン。その後も自転車での販売はやめず、「たくさんの方に喜んでほしい」という思いから、現在でも要望があれば自ら遠方に自転車で出向いているという。

 自転車販売の際は、ベニヤの三角形パネルに手書きの店名、荷台のケーキ箱、コック帽、真ちゅうのアイスキャンデー売りの鐘といった30年前から変わらない格好で販売している。

 記念すべき30周年を迎えた同日、自転車販売を始めて最初に販売許可をもらった恩のある加藤神社でも販売を行い、同日は加藤清正公の生誕日とも重なった。

 新本さんは「今後も周年だけではなく、加藤神社でお客さまに商品をお届けしたい。加藤神社関係者の方々と過ごす時間が自分の反省や癒やしの時間になっている」いう。「時代を逆行する販売方法だが、続けることが新しい。ペダルを踏みながらお客さまのことを思って、これからも続けていきたい」と抱負を語る。

 同店のパウンドケーキは保存料や添加物、機械は使わず、一つ一つを窯に入れて焼き上げ、「機械で作ったケーキとは違って余分な空気が入らない中身がしっかり詰まった食べ応えのあるケーキ」となっている。

 味は「りんご」「マロン」「くるみ」の3種類で、価格は各1,400円。ハート形のパウンドケーキ(各800円)や30周年を記念した新商品の「クランベリーパウンドケーキ」(1,100円)も用意する。

 営業時間は10時~19時。 月曜、第1・第3・第5火曜定休。

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