カット野菜専門店「やさいたべなさい」(熊本市中央区上林町)が熊本・並木坂にオープンして、7月6日で2カ月がたった。
運営は青果店「並木坂の八百屋さん」(上通町)。青果仲卸業にも携わる永岡成朗さんが5年前に開いた。青果店近くで新たに開いた専門店について、永岡さんは「青果店を多くのお客さまに利用してもらってきたが、コロナ禍を経て、自宅で食事をする人が増えたので、新たな業態で出店することにした」と話す。
野菜をたくさん食べてほしいという思いを込め、「やさいたべなさい」と名付けた。
同店には、全国各地から仕入れた旬の野菜や果物を30種類以上並べる。「青果物の旬は、単純にどの月・時期とはいえず、気温や天候などで変わる。四季がある日本だからこそ楽しむことができる『旬』を提供したい」と永岡さん。早い物では、1週間ほどで提供が終わる物もあるという。
商品はセルフサービスで提供。3種類の多きさを用意したサラダカップに野菜や果物を詰めてからドレッシングやトッピングを選んでもらう。詰め放題で、価格は540円、864円、1080円。カップの大きさによって異なる。
「カット野菜を販売しようと考えたもう1つの狙いが、SDGsの観点。必要なときに必要な分だけ購入してもらえる」と永岡さん。主に高齢者世帯や独り暮らしの客から「たくさんの種類を食べたくても、使い切るのが難しい」と聞くことが多かったからという。
永岡さんは「自宅で料理をしない人にもおいしい野菜を食べてもらいたくて開いた店。今後はカット野菜を使った軽食なども販売していきたい」と意気込む。
営業時間は11時~19時。火曜定休。