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KKRホテル熊本、伝統工芸館と「花手箱」のコラボ弁当 ドライブスルーで受け取りも

人吉の伝統工芸品「花手箱」を使用した2段重ねの和食弁当「椿-TSUBAKI-花手箱」

人吉の伝統工芸品「花手箱」を使用した2段重ねの和食弁当「椿-TSUBAKI-花手箱」

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 熊本・中央区の「KKRホテル熊本」(熊本市中央区千葉城町)が9月1日から、熊本県伝統工芸館(中央区千葉城町)とのコラボ企画で開発し、人吉の伝統工芸品を用いた2段重ねの和食弁当「椿-TSUBAKI-花手箱」を月間限定30個で予約販売している。

開発した和食料理長の畑具和さんと、KKRホテル熊本の和食弁当「椿-TSUBAKI-花手箱」

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 弁当は2重で、1段目は「小巻玉子」「笹巻麩(ふ)」「えびうま煮」「銀だら西京焼き」といった和の定番から、「辛子蓮根(れんこん)」「水前寺菜利休浸し(りきゅうびたし)」といった郷土料理を盛り込む。2段目は「たいずし」「うなぎずし」「サーモンずし」などの鮮度の高いすしを用いる。

 「箱の形に合わせることと、汚れないための工夫が難しかった。レストランの厨房のみんなでやっているので開発できた」と和食料理長の畑具和(ともかず)さん。

 弁当に使う「花手箱」は、人吉の伝統工芸品を製造する「工房みやはら」(人吉市)の職人が伝統の工法で一つ一つ手作りし、手描きで作るもの。

 企画にあたって、熊本県伝統工芸館の山本國雄館長がコーディネートに関わった。「日頃から天草陶磁器などの工芸品をお使いいただき付き合いがあるKKRのアイデアがうれしかった。提案いただき、単なるパッケージではなく本物を用意した。いい物なので、食べ終わった後も『花手箱』とおいしかった思い出が残る。伝統の良さが伝わって、熊本の観光が元気になるきっかけになれば」と山本さん。

 このコラボ弁当は電話予約の上、ドライブスルーで受け取ることができる。同ホテルの駐車場に位置する「ドライブスルー商店」のスタッフは「弁当は電話などで予約すると待つことなくお渡しできる」と利用を呼び掛ける。

 同ホテルの倉科一郎総支配人は「特に女性の方に好評いただいている。食べた後もきれいに使えるので、何に使うかで話が盛り上がる。日頃の食卓にちょっといいものをと思い、いろんな企業とコラボ弁当を作っているが、このコロナ禍に対応する一助となるとうれしい。微力ながら熊本を元気にしていきたい」と話す。

 価格は3,500円。

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