見る・遊ぶ 暮らす・働く 学ぶ・知る

熊本・東区に駄菓子屋「こっぷの家」 ありがとうの手紙と商品を交換

店主の上村さん(左)とスタッフのあおい先生(右)

店主の上村さん(左)とスタッフのあおい先生(右)

  • 4

  •  

 「ありがとうの手紙」と駄菓子を交換する「こっぷの家」(熊本市東区沼山津1)が熊本・東区にオープンして、8月5日で3カ月を迎える。

店舗外観と店内の様子

[広告]

 店の利用対象は0歳から高校生まで。店内には事業に賛同し寄付した人のリストを掲示している。子どもたちにはその中から手紙を送る相手を選んでもらい、来店時に「今日誰をどうやって笑顔にしましたか」「今日誰にありがとうを言いたいですか」という質問に答えた手紙を持参してもらう。感謝の言葉を添えた手紙を100円チケットと交換。チケットは駄菓子と交換する。

 オープンから3カ月で約2000人の子どもたちが利用。塾や学童保育とも異なり子どもたちが安心して過ごせる「第三の場所」として、支援の輪は県外や国外にも広がっているという。7月からは赤ちゃんの一時保育を始めた。今後は余剰スペースのレンタルも予定している。

 元保育士で店主の上村真理子さんは、7年前に両親が経営する事業を継承した。子育てと会社経営の両立で、「忙しさで心が乾くと人に優しくなれない」と気付いたという。起業家として「ママと子どもたちが安心できる居場所を作りたい」と考えるようになり、約3年の準備期間を経て同店をオープンした。店名は、水に例えた心の豊かさが集まる場所にしたいと命名した。

 上村さんは「この仕組みは、子どもたちが日々の小さな幸せに気付くきっかけになる。感謝の気持ちや思いやりの心が連鎖し、笑顔が生まれる瞬間に立ち会えるのがうれしい。地域の人や企業との連携を深め、長く続けていきたい」と意気込む

 営業時間は15時~17時30分(土曜は14時から)。水曜・日曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース