熊本市が独自で認定する「水検定」1級・2級の申し込み受け付けが9月1日、始まった。
日本の人口50万人以上の都市で唯一、水道水の100%を地下水で賄っている同市。検定は、地下水保全への意識を髙め、熊本の魅力発信を行うのが目的。認定するのは1~3級で、1級・2級は会場で試験を行う。3級は通信試験とする」。
熊本の水の歴史はおよそ400年前、熊本城を築いた加藤清正公による治水・利水工事に始まる。2018(平成30)年8月に加藤家や細川家によって築造された白川流域かんがい用水群が、カナダで開催された国際かんがい排水委員会(ICID)で認定・登録された。2022年4月には「第4回アジア・太平洋水サミット」が熊本市で開催された。
熊本市では、2005(平成17)年度から「節水社会実験」がスタート。2008(平成20)年度からは「節水強化月間」に名称を変更し、水使用量の増加する7月・8月を中心に事業を拡大してきた。1人1日当たりの生活用水使用量を210リットルにすることを目標とし、さまざまなPR活動を実施している。
熊本市水保全課の内田芽依さんは「世界でも高く評価されている熊本の水の魅力を知ってもらういい機会になる。合格者には抽選で記念品も進呈するので、ぜひ多くの人に挑戦してもらえれば」と期待を寄せる。
申し込みは10月31日まで。試験日は12月1日。