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熊本市と良品計画、「水」を軸に連携協定 無印良品でイベントも

5月21日に実施された熊本市と良品計画が連携協定締結式

5月21日に実施された熊本市と良品計画が連携協定締結式

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 熊本市が「無印良品」で知られる良品計画(東京都豊島区)と連携し、「水」を通じたさまざまな取り組みを包括して「KUMAMOTO CITY・MUJI MIZU PROJECT」を5月に立ち上げた。

給水スポットで給水する大西一史市長

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 市民74万人の水道水を全て地下水で賄っている熊本市の地下水は、阿蘇の噴火により積もった地層により豊富なミネラルが特徴。その豊かで良質な地下水を守るため、市民、事業者、行政のほか、周辺市町村も含めて「節水市民運動」「水検定」などのさまざまな取り組みを行っており、同プロジェクトもその一環。

 熊本市は、市役所本庁舎や動植物園などの施設へボトル用給水機を設置。「熊本の水」を給水できるスポットを拡大しながら、給水スポットをアプリで検索できる仕組みも取り入れ、プラスチックゴミを削減しながら熊本市の水を楽しめるマイボトル利用を呼び掛ける。

 マイボトルの早期習慣化を目指そうと、小学校では出前授業を実施。プラスチックゴミ削減やSDGsの内容を盛り込み、児童らにマイボトルを配布するなど、さまざまな取り組みを行った。

 発端は、プラスチックゴミ削減に向け昨年7月より店内に給水機を設置し、水道水の給水サービスに取り組む良品計画に熊本市が連携を打診したこと。地球資源の循環化や廃棄物、特にプラスチックゴミ削減に向けた取り組みを進める良品計画と、水道水源を100%地下水で賄う、世界でも稀少な地下水都市で地下水保全の取り組みを行う熊本市が、持続可能な社会の実現を目指す「水」を軸とした連携協定を締結することになった。
 月1回、ウオーキングの後に「水検定」3級の講座を受け、地下水保全の取り組みを学び、最後に「Cafe & Meal MUJI」(熊本市中央区下通1)で、地下水を育む農作物を楽しむ「MUJI WALKING」、熊本の水でコーヒーをいれ、「熊本の水」のおいしさを再発見することを目的とした「コーヒーのいれ方講座」などを開く。

 「MUJI WALKING」の初回は7月3日、「コーヒーのいれ方講座」は7月20日、それぞれ来年2月まで毎月1回開催。「水ボトルホルダーづくり」は7月28日、「い草のボトルアクセサリーづくり」は7月14日、それぞれ12月まで毎月1回開催を予定(コロナ感染拡大の状況で中止や変更になる場合がある)。

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