日本料理店「つづら」（熊本市中央区船場町下1、TEL 096-277-9277）が熊本・船場町にオープンして、8月9日で3カ月がたつ。

「つづら」料理と店の様子等

　店主は甲斐洋三さん。料理人として33年のキャリアを持つという甲斐さんによると、大阪の有名日本料理店で修業を積み、熊本市の料亭や人吉市の旅館で料理長を務めてきたという。

　33歳の時に一念発起し、熊本市中心部に出店したが熊本地震の影響で閉店を余儀なくされた。再出店場所を探す中、今度は新型コロナが流行。飲食店の営業がままならないほどの状況に一時は断念しかけたが「自分には料理しかない」という思いでオープンにこぎ着けたという。

　店舗面積は15坪で、座席数はカウンター10席。「お客様の様子を見ながら料理も接客も独りでできるように、あえて小さい店にした」と話す。

　メニューはコース料理とドリンク類のみ。料理は「おまかせ」（8,800円）と「懐石」2種類（1万1,000円、1万6,500円）の3コースで、季節の野菜や魚などを中心に提供する。食材の旬に合わせ、毎月内容を変える。

　甲斐さんは「日本料理は、暑い季節には見た目も涼しげに、秋になったら温かみをというように、四季に応じて楽しめる」と話す。「料理は脇役。食事を介して楽しい時間を過ごしてもらいたい」とも。

　予約制。日時は応相談。予約は電話で受け付ける。