2021年3月で長い歴史の幕を閉じた熊本の元祖キッチンカー「ホットドッグ四ツ葉」が10月、形を変え復活した。
以前と変わらないホットドッグとリニューアルした「ホットドッグ四ツ葉」
車で移動販売を始め45年、第二空港線沿いの敷地に場所を決めて20年以上ホットドッグを販売してきた同店。ファンに惜しまれつつも閉店したが、オーナーが変わり、今年の10月にリニューアルオープンした。
新しいオーナーは、「キッチンカー九州ラボ」代表の村上舞さん。村上さんは飲食業界を長年経験した後、さまざまな縁があり、キッチンカーを制作・プロデュースする仕事を始めた。現在はコロナ禍の影響もあり、異業種からの転職や企業の手段の一つとしてキッチンカーを依頼する仕事が増えているという。
村上さんは、イートイン、テークアウト、3個以上は配達も行う「キッチンハル」(熊本市中央区神水2)で、カレーを販売している。併せてキッチンカーでも市内各所で販売。キッチンカーの拠点を見つける際、「ホットドッグ四ツ葉」の隣で営業することになったのがきっかけ。ただ、キッチンカーの仕事は簡単ではないため、「誰でも継承していいというものではない」と最初は断れたそうだ。その後、「仕事の丁寧さと熱意を認められ」、継承することとなったという。
販売許可の問題で、これまでの場所での営業は9月末までとなった。10月以降は販売できる場所を変えながら営業している。週末はイベントなどに参加することが多いため、販売している日時・場所はホームページで確認できる。
村上さんは、「『ホットドッグ四ツ葉』はファンも多いためプレッシャーも大きいが、自分なりの思いとやり方で継承していきたい。熊本にもさまざまなキッチンカーが増えてきている。キッチンカーは業態を変えやすいのも特徴なので、さまざまな可能性がある。私自身も次はスイーツの店など、新たなメニューを開発していきたい」と意気込む。