上乃裏通りの炭火焼き肉店「にくたらし」の姉妹店「魚匠（ぎょしょう）うおたらし」（熊本市中央区下通１ TEL 096-328-7676）がオープンして3カ月がたった。

盛り合わせや「籠御膳」などの人気メニューと店内の様子

　同店を営むROCCAは2015（平成27）年、炭火焼き肉専門店「にくたらし」をオープン。同店では、生産者が選んだ天草産の本マグロや活魚を仕入れ、魚をメインとした郷土料理や和食メニューを提供する。

　「活魚メニュー」は、店内のいけすで泳ぐ天草産の魚を選ぶと、丸ごと1匹をさばき、客の希望に合わせてメニューを決め、2～3品提供する。刺し身用のしょうゆも橋本醤油（しょうゆ）店の「生醤油」を使い、もろみとしょうゆに分け、魚を両方で味わうオリジナルの装置を設置する。

　アジ（1,000円）、タイ（4,800円）など旬の魚は、仕入れやサイズでメニュー内容は変動する。ほかにも天草産の本マグロ、「にくたらし」から直接仕入れた黒毛和牛など、単品からコース料理まで幅広いメニューを用意する。ランチタイムは「マグロと黒毛和牛の両方が楽しめるボリューム満点の『うおたらし籠（かご）御膳』（2,800円）が人気」だという。

　板長の福島祥晃さんは「当店の食材は生産者が自信を持って提供しているものばかり。魚も肉も食べたいと悩んだ時はぜひお越しいただければ。魚離れが進む中だからこそ、熊本のおいしい魚を食べてもらって、本物の魚のうま味や甘みを知ってもらいたい」と話す。

　「今後は店で魚や肉を小売りすることも考えている。少しでも生産者や仕入れ業者の底上げにつながり、飲食店や地域全体が元気になれば」とも。

　営業時間は11時30分～15時、17時～22時。日曜定休。