「つけ麺 らぁ麺 極旨(ごくう)」(熊本市南区南区富合町)が2月19日、オープンした。
店舗面積は約40坪で、席数は25席。店主の竹田健一さんは2年前に脳卒中を患い、左半身にまひが残る体で同店を切り盛りする。「料理の提供にはどうしても時間がかかってしまうので理解して来店していただけたら」と話す。
天草で営業を行っていた同店だったが、竹田さんの病気のため2020年に閉店。体調の回復に努めるため天草から親類が暮らす宇城市に移り、リハビリを続けていた。体が少しずつ動くようになり、何かできる仕事はないかと考えた際、家族の勧めもあり同店を再開することにした。
メニューは、つけ麺、ラーメン、まぜそば、チャーシュー丼など。入店時に食券を自動販売機で購入する。つけ麺は豚骨スープをベースにカツオの風味を加えた独自のスープ。ラーメン、まぜそばも同じスープを使用。麺は中太麺で、具材にはチャーシューなどと共に長芋が入る。テーブルには桜エビの粉末などの調味料を置く。
オープンから1カ月がたち、天草から昔なじみの客の来店もあり、「お客さんの顔を見たら涙が出そうなるので、すぐに厨房に引っ込む」と竹田さんは恥ずかしそうに言う。「頑張って仕事をしていたら、そのうち完全に元に戻る気がする」とも。
営業時間は11時~17時。水曜定休。