天守閣が完全復旧し特別公開が始まった熊本城の下にある「桜の馬場 城彩苑(じょうさいえん)」(熊本市中央区二の丸)で、7月10日までの限定企画が始まった。
「親水空間ステージ」や「熊本城ミュージアム わくわく座」の様子と「桜の小路」の特別企画
2011(平成23)年3月の九州新幹線開通に伴い開業した城彩苑は、江戸時代の城下町を思わせる風情ある観光施設。熊本の歴史と文化を体験できる「熊本城ミュージアム わくわく座」と「総合観光案内所」、郷土料理や土産物などの23店舗が軒を連ねる「桜の小路」から成り、今年で10周年を迎えた。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月26日より臨時休館していた「熊本城ミュージアム わくわく座」では、2階・ビューラウンジが会場の「発見!熊本城-未来へつなぐものがたり-」で、重要文化財の長塀修復時に出土した瓦や銃弾、初公開となる出土品などを集めた展示を行う。
熊本城天守閣内部の特別公開当日、新型コロナウイルスの影響でこれまでステージイベントが控えられていた施設中央の「親水空間ステージ」では、「熊本城おもてなし武将隊」が演舞を披露した。
武将隊の加藤清正の末娘・八十姫さんは「今日は熊本城にとって大変記念すべき日。多くの方の応援と助力で、とうとう天守閣の中をお披露目できることと相成った。公開されたとはいえ、見に来てくれる皆さまあってこそ。今日という日を心ゆくまで楽しんでいってほしい」と呼び掛けた。
同隊の武将・島津義弘さんは「我らおもてなし武将隊の演舞も2カ月ぶりに再開となり申した。久しぶりに客人の前に出て緊張しておる。膝が笑っておる」とも。
「桜の小路」では「今だけ限定!天守閣復活グルメ&おみやげ」と題し、7月10日まで対象各店で企画を実施する。「和食・郷土料理 花雅」では、料理秘伝書「料理方秘」を再現したメニューを取り入れた「天守閣御膳」(2,580円)、「いきなりやわたなべ」では、冷やして食べる「もちもち姫くりーむいきなり 紅白セット」(6個入・1500円)を販売する。
城彩苑の原さんは「熊本城天守閣復活となり、楽しみに熊本城に訪れる方は多い。熊本城下にある城彩苑でも精いっぱいおもてなしをして、一緒に復活を祝い、盛り上げていきたい」と話す。
「わくわく座」の営業時間は9時~17時30分(入館は17時まで)。入館料は、大人=300円、子ども=100円。
「熊本城・わくわく座 共通入園券」は、大人=850円、子ども=300円。
城彩苑「桜の小路」の営業時間は、土産処=10時~19時、食事処=11時~19時。