「西区まちづくり講演会」が2月12日、西部公民館(熊本市西区小島2)で開催された。
主催は西区総務企画課で、テーマは「自分のまちだから、自分らしく楽しむまちづくり」。地域活動に従事している人などまちづくりに関心のある市民約80人が参加した。
講演会は2部で構成。1部では、東京都中野区東中野5丁目小滝町会長の岸哲也さんが講演。昨年8月に異文化理解促進イベントとして「世界一臭い食べ物」と言われる缶詰「シュールストレミング」の試食会を開き、SNSなどで話題を呼んだ同町会。現在61歳の岸さんは30歳から町会活動に携わり、48歳の時に町会長になり、これまで小中学校PTA会長や消防団などを経験してきた。今回は「自分の自由と同じくらい他者の自由も大切に思えるまちづくりを」というテーマで、楽しみながら継続できるまちづくりについて紹介した。
続く2部では、それぞれの地域でまちづくり活動を実践している出水南校区第7町内自治会前会長の松山光憲さん、城北小学校TA会長の小嵜友和さん、第47分団女性消防班班長の古川久仁子さんと岸さんがパネリストになり意見を交わした。
参加した中島校区の中村邦博さんは「東京で実践されている取り組みが、新しいコミュニティーのあり方として勉強になった。町内会費の集金方法、地域交流イベントの取り組み、町民へのお知らせの仕方など自分の地域でもできることを行動に移していきたい」と話していた。
河本英典西区長は「岸さんをはじめパネリストの方々から、まちづくりに関するさまざまなヒントを頂いた。岸さんの『緩く・広く・長く』の気持ちで、無理せず継続できるやり方を探すきっかけになれば」と期待を込める。