「東区防災力アッププロジェクト」が2月26日、健軍文化ホール(熊本市東区若葉3)で開催された。
主催は熊本市東区で、防災に対する知識や対応力を向上し、今後の活動に役立ててもらうのが目的。東区在住の防災士と校区防災連絡会を中心に熊本市民約100人が参加した。
同プロジェクトは2回シリーズ。1回目の今回は「新たな気象災害と対策」をテーマに、斉田季実治さんが講演。2回目は「地域でやってみたくなる運動会」と題し、防災意識を高める手段としての内容を紹介する。
斉田さんは1975(昭和50)年生まれで、熊本県立済々黌高校卒業後、北海道大学在学中に気象予報士の資格を取得。報道記者として自然災害の現場を数多く取材後、被害を伝えるだけでなく未然に防ぎたいとの思いから、2006(平成18)年からNHKで気象キャスターを務める。現在は「ニュースウオッチ9」に出演している。
当日は、異常気象による災害についての解説のほか、災害時の情報の取り方など、過去と現在を比べながら紹介。予測ができること、精度が上がっても予測がまだ難しいことなど、具体例を挙げながら説明した。
本田昌浩東区長は「昨年1月に行った市民アンケートで、熊本地震や災害に対しての意識が低下していると答えたのが6割に達した。コロナの影響もありなかなか開催できなかったが、今回のような機会を作っていくことで、防災に対する市民の意識を再構築するきっかけになれば」と期待を込める。
第2回は3月4日、東部公民館(錦ケ丘)で開催する。先着20人。