焼き鳥店「ニューTORIDORI(トリドリ)」(熊本市東区若葉1)が9月9日、熊本・健軍商店街にオープンした。TORIDORI(中央区下通1)が手がけるフランチャイズ1号店となる。
焼き鳥店を営む中村圭祐さんとクリエーティブディレクターの大西裕輔さんが、2022年に立ち上げた同社。「もともと、中村さんが経営する焼き鳥店の客として通っていた。焼き鳥のおいしさにほれ込んで、週5で通うほどだった」という大西さん。「共通の趣味があったこともあり、意気投合。料理とクリエーティブを合わせて新しいことをやってみないかと誘った」と振り返る。
熊本市中心部で焼き鳥店2店を経営する中村さんだが、直営ではなくフランチャイズ展開をすることで「支援に回ることができる」という。「料理を作れる人はたくさんいるが、独立しようとしたときに壁となるのが経営や店作り。経営のノウハウやブランディングの面をサポートすることで、飲食業の独立支援をしたいと思った」と話す。
店主の吉川精二さんは「健軍で生まれ育った。20年前は活気にあふれていた健軍商店街だが、高齢化が進み人通りも少なくなってしまった。店に若い人たちが訪れてくれることで、健軍全体の活性化につながればと思い出店を決めた」と話す。
新しいものを作るのではなく、そこにあるものを大切にしたいと、商店街の一角にある30年間空き家だった建物をフルリノベーション。「昔からある空き家だからこそ、商店街の雰囲気を壊さずに、街に溶け込んだ店作りができた」という。
看板メニューは焼き鳥と中華料理。「丁寧に串打ちし、じっくりと火入れをする」という焼き鳥は中西さん直伝。マーボー豆腐やチンジャオロースなど定番の中華料理は、オリジナル調理法でアレンジを加えた。
大西さんは「飲食店は食べるだけの場所ではなくて、人が集いつながっていく場所。これからもアイデアの力で、地域と一緒に街を盛り上げられる店を作っていけたら」と話す。
営業時間は18時~24時(土曜・日曜・祝日は17時30分~)。